第4回OECD Blue Sky Forum(パリ)で2つのセッションに登壇し、OECD MARIADの会合にビューロとして参加しました
七丈直弘教授が、2026年9月14日から16日にパリのOECD Conference Centreで開催された「4th OECD Blue Sky Forum 2026 — Charting New Frontiers in Science, Technology and Innovation」に参加し、2つのセッションに登壇しました。また、9月17日にはOECD MARIADのビューロとして同グループの会合に参加しました。Blue Sky Forumは、科学技術イノベーション(STI)のデータと指標のこれからを議論するためにOECDが開催する国際会議で、今回が第4回です。

Session E「From signals to policy choices: data and indicators for emerging science and technology」(9月14日)
新興の科学技術に関するエビデンスを、政策判断に本当に役立つものにするには何が必要かを議論するパネルです。七丈教授は、論文・特許・研究費など現在の指標の多くが研究開発の「生産」の側をとらえるものであり、ある国がある技術を持っているように見えても、その能力が自国で制御できない供給や依存関係に左右されているかどうかは、いまのエビデンス・システムではまだ十分に示せないことを論点として提起しました。

Session R「Designing data systems at R&D and innovation funding bodies to address operational and policy needs」(9月16日)
研究・イノベーションの資金配分機関が、将来の政策分析の問いに応えられるデータシステムをどう設計するかを議論するセッションです。七丈教授は「Designing for questions we had not yet been asked」と題して、内閣府のエビデンスシステム「e-CSTI」を例に発表しました。公的研究開発投資を可視化するために作られたシステムが、その後、重要技術の検討など当初は想定していなかった問いにも使われるようになった経緯を紹介し、次の3点を提言しました。
・問いが変わることを前提に、識別子の層を設計すること
・データだけでなく、そのカバレッジ(何が含まれていないか)も公開すること
・統計のためのシステムと、個別の組織を審査・選別するためのシステムを区別すること
OECD MARIAD ビューロとしての会合参加(9月17日)
Blue Sky Forumに続いて9月17日に開かれた、OECDの「研究・イノベーション行政データの管理と分析に関する専門家グループ(MARIAD: Expert Group on the Management and Analysis of Research and Innovation Administrative Data)」の2026年会合に、同グループのビューロの副議長として参加しました。2027年についても、引き続きビューロの副議長に指名されています。
なお、Session E でともに登壇したPaul X. McCarthy氏との交流は、10月8日に開催されるBlack Belt Global Venture Studio Demo Day 2026への登壇にもつながっています。
https://shichijo-lab.org/news/2026-10-05-bbv-demo-day-panel.html